アルプス電気 ハプティック®の展示コンテンツ

去年の仕事ですがやってた仕事をブログにもちょっとずつまとめとこうと。

ALPSSHOW 2016, CEATEC JAPAN 2016で
アルプス電気 様のハプティック®の展示をお手伝いしました。

今回、開発中のデバイスと連携するUnityアプリケーションを担当しました。

展示したものは3つ

  • ハプティック®トリガー: 小さな丸い玉が、プチトマト、かぼす、グミ、心臓の4種類の触感に変わる
  • ハプティック®トリガー プラス東京大学舘暲先生との温冷感共同研究。コップに冷たい水、熱いお茶を注ぐ。温度が変わる。コップを振ると水の入っている触感がする
  • ハプティック®パッドトラックパッドが、タイル、ジーンズ、モルタルの触感にかわる

ほんとはも一個あったのですが、CEATECでは展示エリアの関係で3つ。
デザインはブルーパドル佐藤ねじさんにお願いしました。

開発中のデバイスについてはこんな技術です。 www.alps.com

ネット上の評判については概ね好評。リアルさはまだまだだけど、これからに期待といった感想も多かったです。テレビにも何社もとりあげられ、安倍首相も体験したそうです。 news.mynavi.jp www.seikatsukaden.com

Haptic-Design

制作しての気づいたこと。
余談ですが、ペルチェ素子で温度を変えたときに、実際は5℃程度の変化にもかかわらず、熱そうなお湯が注がれる映像と音を聞くと、コップを落としてしまうくらい熱いと人は騙されてしまっていました。

よく考えれば当たり前ですが、触覚も、視覚と聴覚にかなり影響されていると気づきました。正確に表現するよりも、VR空間内では触感を強調した嘘をつくほうが良さそう。

今回感じたのはこのような触感の試行錯誤は、サウンドエンジニアの仕事ととても似ているということ。 実際にはありえないけど、ちょっと大げさに作る効果音。嘘なんだけど、ある方がリアリティを感じてしまう。
…なんだかそっくりな気がします。

もう研究分野では全盛だけど、コンテンツとして触感が流行ってきた時に、Haptic-Designなる分野が立ち上がってきたら面白いなあと。
そしてこれを教えるのは音響系の学科や、映画学科がこんな授業をやってたりするんじゃないかなーと想像してしまいました。