CESでラスベガスに行ってきてた話

先月2018年1月、気になっていたCESに初めて行ってきました。仕事です。SxSWのときも行ってきて色々感じたことがあったはずが、結局文章にせずにいて、勿体無いけど今更書くのもな~となったので、若干今更と言われようともCESのこと書こうかと。
家電業界の近い未来を占う!てな記事はプロのライターが沢山書いてくれているし。いけてる新製品紹介はTech Mediaがちゃんと書いてくれているので、もっとゆるーく感じたことを書いてみます。基本的に余談で構成されています。

http://www.imagawa.tokyo/entry/2018/01/11/080200->source


やっていたこと

今年は3つの展示に関わっていました。独立してからというもの毎年何かしら関わっていたけど行くのは初めて。

Panasonic

今回のメイン。Panasonicさんのスマートホーム展示ブースをQuantumさんと一緒に展示ブースをつくりました。Sands Hallで展示していました。もちろんコア技術はPanasonicさんのものだけど、展示のためのセンサーの値を受けて、表示系へアウトプットするためのプログラムとか基板とかの一部をお手伝いしてます。あとは、自動起動とか死活監視再起動などなど展示で必要になるもの。まあほぼSuperVisorを噛ませるだけですが…。
コア技術は自社で開発。毎回変わる表現寄りのプログラムを私のようなフリーランスが作るのは効率的だし。私も展示に特化した仕様書のない実装は好きなのでこういうことを頼んで頂けるのはありがたい限り。

ALPS

CEATEC JAPAN 2017で展示したハプティックリアクターのデモを再び。温度、振動、タッチセンサをすべて同時に制御してVR中のものを同期するというもの。振動の音ファイル録音、VRアプリ、モデリングとか表現まわりを雑多にお手伝いしていました。
アルプスの展示は、個室のブースでCESの喧騒とは離れた完全にBtoB狙いの構成。CES - Consumer Electronics Showというけれど、全然コンシューマ向けでは無くて、これだけの世界のビジネスマンが集まってるので、沢山展示以外の商談が行われているし、Meetupのほうが重要だったりするんだなあと。 余談だけど会場でタッチセンサーのDevKitをもらったので、あとで試してみようと思う。ドキュメントもGitHub上にあるらしい。結構遊べそう。アイディアは沢山あるけど時間がないタイプ。

NIDECブース

以前dot by dotで作ったMotorizeシリーズを展示していたらしいけど。LVCCのブースでは見つけられなかったなあ。違う場所でやっていたのかも。

【余談】 Scentee

関わってないけど、Scenteeさんブースで、過去作の鼻焼肉がパネルに乗ってた!

Scentee Machinaは24時間でkickstarter ファンディング成功したみたいですごい。 https://www.kickstarter.com/projects/2069862374/scentee-machinawww.kickstarter.com


宿・移動の話

渡航を決めたのが12月。ぎりぎりになるとホテル高いし全然空いてないよと聞いていたのですが、Airbnbは大丈夫でした。一泊5000円もあるし。今回は4人でコンドミニアムというか別荘を借りれた。プール、ジャグジー付き。

【余談】ラスベガス中心部を少し離れると、地価もやすく、プール付きの家が沢山。値段も3000万とかみたい。東京でマンション買うより圧倒的に安いですわ。

そして一緒に行ったメンバーの一人が自炊好きで。初日の夜にスーパーで大量買い出し。朝飯はAirbnbで作り(作ってくれ)ました。最高か!

初日買い出しに行ったスーパーでは、すべてのサインが、英語・スペイン語併記。店員とお客のやり取りも半分以上スペイン語。地理的には近いわけではないけどメキシコの影響は大きいみたい。 そしてスーパーでは日本で言うキャベツの感覚で、サボテンが山積みにされている。

移動は大手ホテルからはシャトルバスが出ているけど、Airbnbの私たちは基本的にUber / Lyft でいきました。

値段は、Uber / Lyftほぼ同じだけど、Lyftの方が$1くらい安いことも多い感覚。普通のタクシーよりは圧倒的に安い。CESのいけてるビジネスマンたちは、会社の経費でますが、私は経費=自費なので、節約していきます。

また、英語が苦手な日本人にとって、アプリで行き先も設定すみ。支払いもアプリ内で完結。チップもアプリから払える。となりました。日本でも問題は多いかもしれないけど、オリンピックまでに導入できたほう使う側としては、英語できないタクシーより良いよな。実際使ってみると便利すぎて、既存のタクシーがかすれて見えました。Airbnbといいシェアリングエコノミー最高か。

ちなみにUber / Lyftはどこでも乗れるわけではなく、空港やホテルではTaxiの乗り降りエリアとは分かれたエリアで乗り降りすることが多いみたいです。Ride Share, Pickup area, Uber,などの看板のあるエリアがあるのでそこから乗ります。高級ホテルの中でもこのような看板がでて、ライドシェアはかなり浸透しているようにみえました。

【余談】ラスベガスの中心部はきらびやかだけど、Airbnbで移動するまでの自動車で15分以内のエリアでも、キャッシュローン屋の隣にウィスキー屋。その下にホームレスが寝てたり。な何度か光景を見かけました。貧富の差は激しい。


存在感の戦い

日本🇯🇵の存在感

結構言われていたように日本どこという存在感…。Sony Toyota Honda Panasonicなど大手企業はさすがの存在感がありましたが、スタートアップはブランディングはできていなかった。フランスのFrench Techは確かにイケテル感がありました。
でもSand Expoなどをちゃんと回って見ると色んなエリアに分散しているので気づきづらいが日本企業も結構頑張ってた!日本としてブランディングしてないだけで、日本はいけてるブースの率も高かった。

ただ物量の差は大きいと実感しました。South PlazaにあるJapan Techは、場所が、深圳の何百をいうブース超えた先の一番果てにある日本の十数のブースたち。日本が44マグナムで戦ってる間に、中国はマシンガンで撃ってくる…ぐらいの物量差。

完全にオリジナルなアイディアを探すのも難しく、去年話題になってた技術も、今年中国ブースで何件も出てる。みたいな。

スマートスピーカー🔊の存在感

話によると去年 一昨年はAlexa一色だったらしい。今年は広告の5割が"Hey, Google"かってくらいGoogle Homeが頑張っていた。というより焦っているのかな。街頭で効果測定アンケートをやっていた。

Hey, Googleと話しかけると、なんかグッズがもらえるガチャ。1時間まち。吉野家にならぶSoftbankユーザーみたいなことが起きていて、程度は違えど無料が好きなのは全国共通ですね。


テレビよりNetflix?

近所のスーパーで面白かったのは子供用の玩具コーナー。1押しがNetflixのキャラ。2番手マインクラフト。もはやTVアニメのキャラクターはいなかった。アメリカの子供はすでにテレビよりWebが第一のメディアになってるのかな。


展示方法

The World Firstと書いてあるものが多いけど、CESに世界初のものなんて無いってくらいコピーされる世界。翌年には類似製品がどんどんでてくる。正直、AIもVRもドローンもありすぎてどれが良いかわからなくなってくる。そんな中で展示の構成が良いと、本質では無いけどやはりふと目に止まります。職業柄そういうのは気になるので、良かった展示構成のメモ。

Sonyの展示。他の企業がギラギラ尖っている中、ソニーはブースを区切って、木目をみせて、独自の空間作ってた。

人間の展示。Netflixの新番組の宣伝なんだけれど、CESの会場で展示することで、ほんとに人工臓器てきなことなの?と一瞬思ってしまうような異質感が合った。

大日本印刷DNP電子ペーパー。マットな質感で完全に壁と錯覚しているところに、色が変わるとはっとする。

SAMSUNG LEDの壁の一部にモニターが混ざっている。途中はLED的な演出で、LEDの壁と同化しているけど、突然カラフルな映像を流すことではっとする。上と似たような効果。

Fordの壁一面LED。自動運転車がぽつんと置かれただだっ広いブースで、壁一面のLEDで、自動運転が普及した後の街のCGを流している。無機質・未来感な自動運転のブースが多い分、良かった。


その他の雑多なメモたち

  • SxSWもそうだったけど、Freemanの設営はこわい。設営中50cm横をフォークリフトで掠めてくるので、まじこわい。朝5時の築地市場と同じ感覚といえば伝わるだろうか…。
  • 潜水艦ドローンがデザイン可愛いものが多くて、とても好みでした。
  • 【余談】本、食事はそんなに感動しなかったのですが、カレー屋は最高に美味しかったのでカレーは世界共通。

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