WEBカメラじゃない赤外線画像認識システムを構築してみる。


映像と組み合わせたり、タッチパネルをつくったりするときは、赤外線カメラでの画像認識が欠せないわけで。

WEBカメラを簡単に赤外線用に変換する記事は、
http://www.sonasphere.com/blog/?p=235
徳井直生さんの記事で詳しく載っています。


しかし、ケーブル長が伸びたりするとUSBだけではいろいろと限界にぶち当りました。
今回は、もう少しきちんと赤外線カメラで画像認識するシステムを作ってみます。

赤外線カメラ

やはり、防犯用のCCDカメラが安定しています。赤外線ライト付きでお得
ラジオデパートで、16000円くらいで見つかりました。


こんな感じのやつ。


IRフィルム

しかし、このままではいけません。
こういった機種は、赤外線も通しますが、可視光線も通過したままです。
しかも自動でセンサーが付いていて、暗くならないと、赤外線ライトはつかなかったり。
そこでIRフィルターを噛ませることに。
IRフィルターで、赤外線だけ透過することができます。普通赤外線写真を撮るのに使うらしい。

IR 80 7.5X 1 IRフィルター80号7.5cmX7.5cm1枚入

IR 80 7.5X 1 IRフィルター80号7.5cmX7.5cm1枚入

このフィルタ、IR 80やら90やら95やら色々あるけどいったい何のこっちゃらと思っていたら、
http://fujifilm.jp/personal/sheetfilter/notice.html
ここに詳細がありました。
どうやら、n * 10 nm以下の波長をカットするとのこと。
IR 80なら、800nm以下の波長をカット
IR 90なら900nm以下。

850nm位の赤外線は、完全な暗闇だと、うっすらと赤色が視認できます。
900nmだと、視認不可能。しかし、赤外線ライトの照射距離が3割程減ります。
夜行性の動物の撮影や、ぜったい気づかれたくない撮影など(もちろん自己責任ですが)では、気を使いますが。

今回の展示では、そこまで気を使わなくてもいいので、赤外線照射距離を考えてIR80を購入。
(当初何も考えず、IR95を買って失敗しました。)

DV変換

監視カメラの映像は、BNCのアナログ映像です。
なんとか、PCで認識出来る形式に変換が必要。

canopusのDV変換で、DV映像に変換してます。

カノープス DV-アナログコンバータユニット ADVC-110 ADVC110

カノープス DV-アナログコンバータユニット ADVC-110 ADVC110

あ、BNCケーブルとBNC-ピンの変換も必要ですね。
[フジパーツ]ピン(RCA)ケーブルを⇒BNCプラグに変換! 変換プラグ/AD411


BNCケーブルは、長いケーブルでも結構いけるので安心してシステムが組めます。
明るい状態では、可視光線も通すので、以前からいろいろもっていたので、今回新規で買ったやつは、赤外線カメラと、IRフィルターです。


作ってみる。

紹介はここらへんにしておいて、いざ作ってみます。

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赤外線カメラにIRフィルターをフィルターを取り付けます。CCDレンズ部分はかなり内側にあるので、適当にセロハンテープで貼っちゃいました。


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明るくても、ちゃんと赤外線でています。


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余ったIRフィルターと、家にあったハロゲン電球をつかって、簡易赤外線投光器も製作。


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モニターの可視光線もうっすらと透けますが、問題ないレベル。IR85なら、完璧にシャットアウトしそう。