読書ログ 2022

2021年に三体を読み終えたあと、宇宙熱が高ぶっていたためかなり偏った読書履歴になりました。

宇宙、素粒子物理学、とか

宇宙はどこまでわかっているのか

重力波望遠鏡の状況など、宇宙の知識をアップデートするために読みました

重力波とは何か アインシュタインが奏でる宇宙からのメロディー

重力波望遠鏡の仕組みを知りたくて買いました。

宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎

素粒子の知識をアップデートしました。数式とかは出てこないのでついていけました。

宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン


宇宙人を見つけるための活動は多々ありますが、著者の専門分野の手法「地球外知的生命探査」”SETI Search for Extra-Terrestrial Intelligence”に多く記事が多く割かれていて、もっと他の手法も深堀りしてほしかったです(いや本の概要にも書いてあったのでちゃんと読まなかった私の責任ですが)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る


このように何冊か読んで来ましたが、大栗博司さんの本が飛び抜けてわかりやすかったです。科学、数学の予備知識がない人でもわかるような平易な文章なのに、深いところまで手抜きせずに教えてくれている感があります。E=mc^2 の意味とか面白い!三体でもこの辺の話をしていたので、これ読んでから三体に戻っても良さそうです。

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く


調子に乗って大栗博司さんの本2冊め。難解な内容をなるべく解りやすいように教えてくれています。全部わかったとは到底言えませんが、素粒子物理学のニュースを読むのが楽しくなります。

休み時間の分子生物学


大栗博司先生がこれからは物理ではなく分子生物学だと言っていたので、読んでみましたが、やや難解でした。大栗先生に書いたものが読んでみたい。

SF

折りたたみ北京

中国SFへの興味も湧いたため、アンソロジーを読みました。

  • 夏笳: 百鬼夜行
  • 郝景芳: 見えない惑星, 折りたたみ北京

が良かったです。 三体作者、劉慈欣の「円」「神様の介護係」は他でも書籍化されているためかぶって読んでいる人もいるかもです。

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下巻

映画「オデッセイ」の原作、火星の人の作者アンディウィアーの最新作。面白いよ!最初、主人公一人で淡々と、これ上下巻あるみたいだけど大丈夫かなと読み始めましたが、 すごかったです。
映画化も楽しみ。

アルテミス 上下巻

アンディウィアーのプロジェクト・ヘイル・メアリーが面白かったのでこちらも読んでみました。ですがこちらはそれほどワクワクはしなかったです。月面基地が舞台ではありますが、それほどスケール感が大きくならなかったです。

一九八四年

実は一度も読んだことはありませんでした。が、ストーリー的にはそんなにハマりませんでした。

あなたの人生の物語

映画「メッセージ」の原作「あなたの人生の物語」を含む短編集。
良かったもの

  • あなたの人生の物語」:地球外生命体との言語学的やりとりからの展開が面白いです
  • 「理解」:あー映像化できなさ具合がよかったです。
  • 「七十二文字」:呪文。これはStable Diffusionなどが出た今年読んだので、発売当初に読んだ人とは違った味わいが出た気がします。

ノンフィクション

銃・病原菌・鉄 上下巻

色んな所でおすすめされているので読んでみました。穀物、家畜の世界的な方よりによる社会の発展の差など、興味深く読みました。が、個人的には、人間よりも重力波とかヒッグス粒子とかのほうが好きだと言うことに気づきました。(サイコパスの思想)

ルワンダ中央銀行総裁日記

ルワンダ中央銀行の総裁になってしまって無双するという現実版異世界転生と聞いて読んでみました。1965年の話なのでちょっと古いのは注意が必要。当時はコーヒーと鉱物が主な輸出。最近のQiitaでルワンダでオフショア開発している記事などをみて、英語が公用語にもなっている国はITは強いだろうな〜と時代の変化を感じました。

qiita.com

料理の四面体

海外生活に何かと必須な料理スキル。外食は高いし、日本食が食べたくなるので必然的に料理をする機会は増えます。料理のアレンジの幅を増やしたくて読んでみました。著者の幅広い知識に驚きつつ、じゃあ自分でスキルを得たかというと、けっきょくクックパッドにお世話になる日々です。

バッタを倒しにアフリカへ

モーリタニアでバッタの研究をしている博士の手記。なれないアフリカで生活、お金のないポスドクの苦労等が書かれている。個人的にはバッタの相変異など、バッタの害 蝗害を止める方法はあるのかなど、バッタの生態の研究の方に興味があったので、物足りなかったです。

こちらを買ったほうが良かったかも知れません。

まとめ

かなり偏ってますね。
大栗博司さんの本は数式も出てこないので、SFが好きな人はおすすめっです。4次元から3次元を見る、ブラックホールへ落ちる、重力波望遠鏡など三体の話もより楽しめる気がします。

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