Unityでデバイスのスペック詳細を簡単に調べるユーティリティ

完全なリモートワーク歴も4年超。遠隔でテストしてくれている人の端末、特にAndroid、でだけ動かないという経験をした人も多いともいます。

オフィスにある端末なら直接出向いて調べる、相手がエンジニアならスペック詳細送ってくれ、とできますが、エンジニア以外の人に細かいスペックを送ってくれといっても絶対抜け漏れがあるもの。

そんな個人的なユースケースを満たすシンプルなユーティリティを作りました。ー 実は3年前に仮のものを作ってましたが、細かいバグを直してUPM対応することで他の人にも使ってもらえるように整備しました。

github.com

使い方は簡単で、 SystemInfoViewコンポーネントを貼り付けると、UnityのSystemInfoクラスのプロパティ一覧がズラッと出てくるので、見たい情報をマウスでクリックしていくだけです。検索窓で絞り込み機能もつけてみました。 文字列のUnityEventを発行するので、Text Viewのテキストに反映して画面共有してもらったり、文字列を Slackに貼ってもらったりというフローを想定してます。

読書ログ 2022

2021年に三体を読み終えたあと、宇宙熱が高ぶっていたためかなり偏った読書履歴になりました。

宇宙、素粒子物理学、とか

宇宙はどこまでわかっているのか

重力波望遠鏡の状況など、宇宙の知識をアップデートするために読みました

重力波とは何か アインシュタインが奏でる宇宙からのメロディー

重力波望遠鏡の仕組みを知りたくて買いました。

宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎

素粒子の知識をアップデートしました。数式とかは出てこないのでついていけました。

宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン


宇宙人を見つけるための活動は多々ありますが、著者の専門分野の手法「地球外知的生命探査」”SETI Search for Extra-Terrestrial Intelligence”に多く記事が多く割かれていて、もっと他の手法も深堀りしてほしかったです(いや本の概要にも書いてあったのでちゃんと読まなかった私の責任ですが)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る


このように何冊か読んで来ましたが、大栗博司さんの本が飛び抜けてわかりやすかったです。科学、数学の予備知識がない人でもわかるような平易な文章なのに、深いところまで手抜きせずに教えてくれている感があります。E=mc^2 の意味とか面白い!三体でもこの辺の話をしていたので、これ読んでから三体に戻っても良さそうです。

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く


調子に乗って大栗博司さんの本2冊め。難解な内容をなるべく解りやすいように教えてくれています。全部わかったとは到底言えませんが、素粒子物理学のニュースを読むのが楽しくなります。

休み時間の分子生物学


大栗博司先生がこれからは物理ではなく分子生物学だと言っていたので、読んでみましたが、やや難解でした。大栗先生に書いたものが読んでみたい。

SF

折りたたみ北京

中国SFへの興味も湧いたため、アンソロジーを読みました。

  • 夏笳: 百鬼夜行
  • 郝景芳: 見えない惑星, 折りたたみ北京

が良かったです。 三体作者、劉慈欣の「円」「神様の介護係」は他でも書籍化されているためかぶって読んでいる人もいるかもです。

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下巻

映画「オデッセイ」の原作、火星の人の作者アンディウィアーの最新作。面白いよ!最初、主人公一人で淡々と、これ上下巻あるみたいだけど大丈夫かなと読み始めましたが、 すごかったです。
映画化も楽しみ。

アルテミス 上下巻

アンディウィアーのプロジェクト・ヘイル・メアリーが面白かったのでこちらも読んでみました。ですがこちらはそれほどワクワクはしなかったです。月面基地が舞台ではありますが、それほどスケール感が大きくならなかったです。

一九八四年

実は一度も読んだことはありませんでした。が、ストーリー的にはそんなにハマりませんでした。

あなたの人生の物語

映画「メッセージ」の原作「あなたの人生の物語」を含む短編集。
良かったもの

  • あなたの人生の物語」:地球外生命体との言語学的やりとりからの展開が面白いです
  • 「理解」:あー映像化できなさ具合がよかったです。
  • 「七十二文字」:呪文。これはStable Diffusionなどが出た今年読んだので、発売当初に読んだ人とは違った味わいが出た気がします。

ノンフィクション

銃・病原菌・鉄 上下巻

色んな所でおすすめされているので読んでみました。穀物、家畜の世界的な方よりによる社会の発展の差など、興味深く読みました。が、個人的には、人間よりも重力波とかヒッグス粒子とかのほうが好きだと言うことに気づきました。(サイコパスの思想)

ルワンダ中央銀行総裁日記

ルワンダ中央銀行の総裁になってしまって無双するという現実版異世界転生と聞いて読んでみました。1965年の話なのでちょっと古いのは注意が必要。当時はコーヒーと鉱物が主な輸出。最近のQiitaでルワンダでオフショア開発している記事などをみて、英語が公用語にもなっている国はITは強いだろうな〜と時代の変化を感じました。

qiita.com

料理の四面体

海外生活に何かと必須な料理スキル。外食は高いし、日本食が食べたくなるので必然的に料理をする機会は増えます。料理のアレンジの幅を増やしたくて読んでみました。著者の幅広い知識に驚きつつ、じゃあ自分でスキルを得たかというと、けっきょくクックパッドにお世話になる日々です。

バッタを倒しにアフリカへ

モーリタニアでバッタの研究をしている博士の手記。なれないアフリカで生活、お金のないポスドクの苦労等が書かれている。個人的にはバッタの相変異など、バッタの害 蝗害を止める方法はあるのかなど、バッタの生態の研究の方に興味があったので、物足りなかったです。

こちらを買ったほうが良かったかも知れません。

まとめ

かなり偏ってますね。
大栗博司さんの本は数式も出てこないので、SFが好きな人はおすすめっです。4次元から3次元を見る、ブラックホールへ落ちる、重力波望遠鏡など三体の話もより楽しめる気がします。

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ドイツ カッセル 旅行 (ドクメンタ)2022.9

ドクメンタという5年に一度だけドイツのカッセルという都市で開かれる世界でも有数の現代美術の展覧会に行ってきました。

旅行記なので、ドクメンタについての積極的な批評はありません。

wired.jp
ドクメンタの展示については友人である日比野さんの記事が良かったです。

その他ドクメンタ記事で読んだやつ
boundbaw.com

artnewsjapan.com

5歳と行って大丈夫かなーと不安もありましたが、ドクメンタは美術館の触れない展示よりは、参加者と一緒につくる作品も多く、一日展示をまわることができました。


地面に参加者みんなで絵をほったり


インプロビゼーションなライブに飛び入り参加したり


子供エリアもあり


触れる展示も多かったです。


戦車に落書きもしました。

好きだった展示

fafswagvogue.com
映像なのに格ゲーみたい

www.youtube.com
ハイチのアートコレクティクティブ、Atis Rezistansによる作品群。


これはドクメンタメインイベントではなく、ドクメンタの時期に、カッセル芸術大学の人が作ったサテライト展示。
バイオハザードみたいな地下の空間を探検、なぞの瓶に入った謎の食品と食べる、という展示。

もっとサテライト展示を狙って見ればよかったです。


こんなのも。

食事

goo.gl カッセル在住の人におすすめしてもらったアイス屋。展示会場中心地すぐ近くにあり、2回行きました。美味し。


モロッコ料理レストラン…美味しかった。


エチオピア料理

完全に食事の趣味が偏ってますね。

まとめ

カッセルという街はかなりコンパクトでメイン通りを歩けばだいたい揃ってる。いい街でした。ドイツ語チョットワカル、なので、レストランなどの注文もストレスなくできるのも良かったです。

子供にとっては現代美術のアート展示のほうが美術館よりかなり楽しめたみたいです。

初の東アジアからの芸術監督ルアンルパ。作品も西洋的資本主義じゃないところ(今回グローバルサウスという言葉をしりました)からのものが多かったが。個人的には、今回が初のドクメンタということもあり、以前を知らず逆に偏り過ぎてるなと思ってしまいました。5年後もドイツにいるかはわかりませんが、次回のドクメンタも体験してみたいです。

スペイン サン・セバスティアン 旅行 2022.8月

夏休みは以前から興味のあったスペイン サン・セバスティアンに行ってきました。

ベルリンからサン・セバスティアンへの直行便はないので、ベルリン→バルセロナサン・セバスティアンマドリード→ベルリンというルートで行きました。

バルセロナ


コロナはどこ吹く風で、市場も人でぎゅうぎゅう


バルセロナは海の近くで、高台に遺跡に登ると、海が一望できました。


バルセロナに立ち寄った目的のサグラダファミリアノートルダム大聖堂が火災になったのをみて、いつか行くかと思ってもなくなってしまうことに気づき。チャンスなので寄ろうと思いました。


ベルリンより、下町の道幅が狭くて、東京の下町感があって落ち着きますね。


ピカソ美術館の隣にあったMoco MuseumKAWS, Banksyに並んでTeamLabの展示もありました。この文脈で語られるのすごいですね。最近あらゆるとこで、Immersive Experienceな展示ばかりや。私はピカソ美術館の方へ行きました。


カサ・ミラ邸にあった、ガウディ建築のコンセプトがとてもわかり易かったので、サクラダファミリアの前に来ればよかったです。

サン・セバスティアン

ということでバルセロナを離れ、サン・セバスティアンへ。

スペインといってもサン・セバスティアンのあるバスク地方は話しされる言語はバスク語。現地での呼び名はドノスティア。看板などは”Donostia-San Sebastián”と表記されていましたが、ここでは日本での浸透度が高そうなサン・セバスティアンと言います。

ここはなんと行っても美食の街。狭い街にミシュラン星つきが密集。世界中から食いしん坊が集まります。ミシュラン星付きのような高級レストランに行かなくても、旧市街にはこんな感じでスペインバルが密集していて、気軽にうまいものを食べ歩けるのです。1軒で何皿か食べて、次の店!と毎食3〜4軒を食べ歩きました。


バル店内ではこんな感じでタパスが並んでいて、これくれださいのスペイン語「Esto, por favor.」だけでなんとかなりました。


フォアグラタパス!とろける…。そして安い。4ユーロくらい。


焼き鳥に近いなにか。


腹がいっぱいになったので海を見て休憩


貝も魚も肉も全部美味しい。語彙力…。


食べすぎたので海でひと泳ぎ


完全にバスク版焼き鳥である


ウニ、イワシと、日本人のために作られたレシピとしか思えないほどバスク料理は口に合います。


フォラグラおかわり


イワシ専門店で、ビールの横に並んでいるのはカヴァというスパークリングワインです。気軽でうまい。


きのこ専門店で食休み


海をみて休憩


バスク風チーズケーキは三軒別々のところを食べ比べました。

…ずっと食べてますね…さいこうでした。

ちなみに宿は、とった時期がギリギリだったこともあり、ホテルではなく、旧市街ど真ん中のAirbnbでした。宿で少し休憩してこれは一歩出ればレストラン。これはこれで良かったです。

マドリード

ベルリン帰国前に、直通便はないのでマドリードへ立ち寄り。

行った時期が悪かった…。8月のマドリードは内陸だからか連日気温は38℃超えでした。


もうスペイン料理は満足したので、行ったタコス屋。今までで一番うまいタコスで、2回いきました。


一応フラメンコも見ました。観光客向けっぽいので本場と言って良いかはあやしいですが。


ギネス認定世界最古のレストラン Restaurant Botínへも行きました。怪しい階段を降りて、明らかに古い感じだけどちゃんと設備は整っていました。

www.museodelprado.es
美術館は1軒だけ。プラド美術館へ行きました。子供がすぐ飽きたりするので半日しかいませんでしたが、半分も見れず。圧倒的に広さとクオリティの高い作品ばかりなので、もし好きなら、プラド美術館で一日空けておくのも良さそうです。(涼しいし)

トレド


マドリードからバスツアーが出ていたので、トレドにも立ち寄ってみました。


知らないおじさんと剣で戦いました。

ツアーのお兄さんがトレドがUNESCO世界遺産になったことで観光客が来てくれたことで、俺はこうしてトレドで仕事できているんだぜ、とトレド愛に溢れているのが印象的でした。

まとめ

ずっと食べてますね。

サン・セバスティアン最高でした。また行きたいです。

フランス リヨン 旅行 2022年5月

2022年にいった旅行先についての記録を残します。

5月に保育園が休みで連休があることに気づき、突如フランスのリヨンへ行きました。

旅行先へはいつもキックボードを持っていき、5歳の機動力をあげます。

旧市街にいい感じにレストランが集まっていたので旧市街を中心に回り回りました。

三ツ星レストラン、ポール・ボキューズも興味はありましたが、5歳の子といくのは大変そうだなということで断念。いつか大きくなったら挑戦。カジュアル目のレストランに行きました。


鮭のタルタル


リヨンの伝統料理ブションのレストランで食べたうまい肉、名前は忘れた。

本場のクレームブリュレ


リヨン名物、チョコケーキ、プレジダン

…と食べ歩きました。
フレンチのレストランではカジュアルといえども、前菜、メイン、デザートを頼むのが普通なようで、子供用メニューも、コースになっていたのが印象に残っています。


広場は噴水や教会を囲むのがルール。正直いうともう少し西洋建築を勉強して町ごと時代ごとの建築の違いとかを勉強して旅行をしたほうがいいと思いつつ。

旧市街の歴史ある景色がいい感じなのはもちろんですが、小高い丘の脇道に入っていくときのワクワク感が印象的でした。


美術館は絵画よりもゲーム。最近やっと美術館も行けるようになってきましたが、やはり触れない展示はまだ厳しい…。

ミニチュアと映画博物館、映画のセットは観光地だからかハリウッドばかりでしたが、ミニチュアの方は最高でした。Dan Ohlmannという職人がずっと作っているらしです。